メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • カスタマーリポート

  • 導入事例
  • 2009年 10月号(No.150)
  • 株式会社ヤブシタ
  • プラットフォーム統合ソリューション「VMINTEGRA」導入事例
  • 仮想化技術を用いたサーバ統合により
    各事業が連携した情報基盤を短期間で実現し
    顧客対応力の向上と環境負荷軽減を推進

エアコンの室外ユニットに装着する防雪フードや防雪ネット、太陽光発電システムの架台など、三菱電機製品の部材を中核に、製造・販売・工事一体の事業を展開する株式会社ヤブシタ。2007年から“スピードと精度”を両立させた経営を支える情報基盤の整備を推進してきた同社は、三菱電機インフォメーションテクノロジー株式会社(MDIT)が提供する「VMINTEGRA(ヴイエムインテグラ)」によって、財務会計・販売管理システム、さらに生産管理システム「Factory-One 電脳工場」を短期間に1台のサーバに統合。運用性、セキュリティーを向上し、顧客対応力を高めるとともに、環境負荷軽減を実現しています。

画像:太陽光発電システムの架台と防雪フード

太陽光発電システムの架台(写真上)やエアコンの防雪フード(写真左)など環境負荷軽減につながる製品を数多く提供している株式会社ヤブシタ

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代表取締役社長
森 忠裕

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工事部 課長
相馬 幸治

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製造部 課長
岩本 陽介

製造・販売・工事の一体化を重視し
“強み”を生かす情報基盤を整備

 1963年の創設以来、設備機器や関連部材の販売業を展開してきた株式会社ヤブシタでは、1999年に設計から施工、メンテナンスまでを手がける工事業、さらに2001年には製造業へと事業領域を拡大し、2008年1月に自社工場を設立。並行して全社的な情報基盤整備の構想を明確化していきました。
 同社が重視した経営戦略の柱の1つは、製造・販売・工事がスムーズに連携する事業展開。それを支える情報基盤には、各事業を一気通貫した統合環境が求められました。代表取締役社長の森忠裕氏は、自社の強みを生かし、さらに強化するためには、統合情報基盤の整備が不可欠であったと当時を振り返ります。
 「当社の強みは工事を起点とした事業展開、つまり工事現場ごとに異なる顧客の要望に迅速に対応して部材を設計・製造し、施工できる対応力にあります。この強みを生かした成長戦略を描くためには、社員1人ひとりが判断するスピードと精度をさらに高めていかなければなりません。そのためには、事業横断的に正確な現状把握やきめ細かいデータ分析が可能な情報システムが不可欠でした」

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運用負荷軽減を実現する
高いスキルとサポート対応を評価

 ヤブシタでは、まず財務会計と販売管理の領域を先行してパッケージを導入し、2007年に稼働を開始。2008年1月の自社工場稼働後に生産管理システムの導入を検討し、MDITが提案した「Factory-One 電脳工場」と「VMINTEGRA」の導入を決定しました。
 ヤブシタが生産管理システム構築で重視した要件は、部品単位での管理の実現とすでに稼働していた財務会計・販売管理システムとの連携。MDIT採用のポイントは、こうした機能要件実現の前提となるヤブシタの事業や業務に対する理解力、さらに稼働後のサポート対応力の高さにありました。
 「製品が備える機能を押し付けるのではなく、私どもの要望を理解してくれる担当者のスキルを高く評価できたことが、MDITの採用を決めた大きな理由です。また、情報システムの専任担当者がいない当社にとっては、運用管理担当者の負荷を軽減し、顧客に対する業務に集中できるようにすることも重要になります。稼働後のサポートを安心して任せられる信頼感を持てたことも大きなポイントでした」(森氏)
 同社が、運用管理負荷を軽減するために着目したのが、MDITのサポート対応力に加え、仮想化技術によりサーバ統合を実現する「VMINTEGRA」。運用管理を兼務する工事部課長の相馬幸治氏は、サーバを1台に統合できる点に大きな魅力を感じたことについて次のように語ります。
 「それまでの運用管理はサーバごとに異なっていたため、同じ作業が何度も必要になるなど、効率が悪かったことは事実です。こうした問題を解決し、全体をブラウザから統一的な操作環境で管理できるメリットが非常に大きいと感じました。また、セキュリティー対策が1台のサーバで済むこと、仮想化環境の利点を生かした効率的なバックアップができることも有効だと考えました」

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省エネ推進という観点からも
VMINTEGRAの有効性に着目

 寒冷地での実証実験で、約40%の省エネ効果を裏付けたエアコンの防雪フードをはじめ、ショートサーキットを抑制するエアコンの排熱ダクトシステムや、 ZAM(高耐食溶融めっき鋼板)採用による短納期化とともに、約30〜40%の軽量化、傾斜方向を問わない柔軟性を実現した太陽光発電システムの架台など、環境負荷軽減につながる製品を数多く提供していることもヤブシタの大きな特長の1つ。「VMINTEGRA」の導入は、社内の省エネを進めるうえでも重要なポイントになりました。
 「環境に貢献するということでは、自社製品だけではなく社内の省エネ推進も重要ですが、そこで情報システムが果たす役割は大きいと考えています。例えば生産管理システムの導入で生産効率を上げれば製造工程の短縮につながり、結果として消費電力量を削減できる。『VMINTEGRA』によるサーバ統合は、そうした効果が見込める手段の1つだという点も重要でした」(森氏)
 ヤブシタでは、「Factory-One 電脳工場」の構築、「VMINTEGRA」によるサーバ統合というステップで導入作業を推進。サーバ統合は約1ヵ月という短期間で実現し、2009年3月から1台のサーバによる運用を開始しました。製造部課長の岩本陽介氏は、一連の作業を通じたMDITのサポート対応を高く評価します。
 「私どもの要望を細かいレベルまで伝えると、MDITは、部品在庫から時間、コストまでを含め、データに基づいた生産計画を策定できるようにきめ細かく支援してくれました。これはMDITが、短納期の依頼が急に入るといった当社の事業特性などを理解し、私どもの立場で考えてくれた結果だと思います。また、設計・最適化済みの仮想化環境を提供するVMINTEGRAのテンプレートやMDITのコンフィグレーションサービスを活用することによって、わずか 1ヵ月で実現できたことはコスト削減にもつながっています」
 稼働開始から約半年が経過した現在、1台に集約されたサーバでスムーズな運用管理が実現されています。「製造部門の部品在庫を正確に把握できるため、急な工事依頼にもタイムリーに対応できるようになりました。サーバ統合後のトラブルもありません」と相馬氏は語ります。適正在庫の維持や、同社が目指すスピードと精度の両立など、情報基盤全体で創出する効果は認識され始めているといいます。
 グローバル市場への展開を強化していくヤブシタでは、今後製品の種類や生産量の拡大に伴い、今回構築した情報システムの機能強化も進めていく計画です。仮想化によるサーバ集約も実現したヤブシタの統合情報基盤は、今後さらに同社の成長戦略において重要な役割を果たしていきます。
 「グローバル市場で対抗できるコストと品質を実現するうえで、管理精度を向上できたメリットは大きいといえます。また、全体を一気通貫で統合したことが、顧客への対応力を高めることに貢献していることも実感しています。今後の運用を通じて、さらにスピードと精度の向上につなげていきたい」と森氏は語ります。
 ヤブシタは、これからも確かな技術に裏づけされた高品質の製品を提供することで、顧客満足度の向上とともに、環境負荷の軽減にも貢献していきます。

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