メルトピア

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  • デジタルカメラ活用テクニック

  • Vol.74
  • 2017年 8・9月号(No.229)
真夏の風物詩、夕立を撮影する

雨の日こそ、情緒ある
写真表現のチャンス

 夏の風物詩のひとつである夕立。昨今ではゲリラ豪雨と呼ばれることもあり、環境問題として取り上げられることも多くなりました。しかし、この夕立は情緒ある写真表現の絶好の機会となります。急激に成長する積乱雲の真下で突然の雨が降り、横からの日差しが雨の雫を美しく照らす情景は、夏を演出するのにうってつけです。激しく降りつける雨と強い日差しのコンビネーションで、写真1のように、普段目にしている風景をより美しく表現してみましょう。

撮影のポイントは
雨と光の状態を見極めること

 雨を美しく撮影するのであれば、背景に暗い部分、もしくは黒い部分が必要です。なぜならば、白い雨の雫を白いバックグラウンドで見せることはできないからです。
 写真2をご覧ください。これは雨が降っていない日の光が明るい風景ですが、この状態で雨が降ってきたとしても、印象的な写真にはなりません。光が全体にまわっていて雨が強調されないからです。
 次に写真3をご覧ください。こちらは局地的に成長した積乱雲によって土砂降りになった時の写真です。背景が暗くなっているため、雨の様子が分かりやすくなりました。真上にある積乱雲の横から強い太陽光が差し込んでおり、その光が逆光で雨を照らしているのが分かります。これだけの条件が揃えば、ありきたりな風景写真ではなく、十分に夏の雰囲気を演出している作品になります。
 こうした状況のもとでアングルを変えて撮影したものが写真1です。雲の影と夕日の強い光とのコントラスト、そして 雨という組み合わせにより、とても情緒的に仕上がりました。
 今回のポイントは、撮影する前から「夕立が降ったら撮影できる!」と留意しておくことです。そうでもしなければ雨が降った時に、わざわざ外出などしないからです。さらに重要なことは雨と光の状態をしっかりと観察することです。つぶさに見ていれば、雨を美しく見せる光の向きが分かります。今回の撮影は技術的に難しいことはありません。濡れることをいとわないで、美しい夕立の撮影にチャレンジしてください。

撮影・文:中原義夫(Bubio Studio)

撮影例

写真1:夕日の光、雨、背景の様子を考慮して雰囲気のある写真に仕上げた作例。レンズ100mm(35mm換算) シャッタースピード1/13秒 F4 ISO 2000

撮影例

写真2: 日の光がまんべんなく辺りを照らしている見慣れた風景写真。レンズ50mm(35mm 換算) シャッタースピード1/250秒 F8 ISO4000

撮影例

写真3: 逆光が雨の雫を照らし、見慣れた風景をドラマチックに変えた作例。レンズ50mm(35mm 換算)シャッタースピード1/60秒 F4ISO 2000

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